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公共工事2−公共工事の元請け施工業者となるための必要手続き
公共工事1の板では下記表の1番目税務申告から4番目の経営事項審査請求までをご説明いたしましたがこの公共工事2の板では5番目の入札参加資格申請から7番目のコリンズ登録までをご説明いたします。
公共工事に参入するのに必要な手続き一覧 |
順番 |
手続き |
手続きの内容・期限 |
1 番目 |
税務申告 |
法人の場合毎年税務署に決算日から2 OR 3ケ月以内に法人税の申告。個人事業主の場合は毎年3月15日までに所得税の申告 |
2番目 |
経営状況分析申請 |
毎年決算変更届、経営事項審査請求をする前に済ませておく。申請後1週間で結果通知がきます。 |
3番目 |
決算変更届 |
毎年北海道の各振興局に決算日から4ケ月以内。建設業管理会計に対応した決算書等を作成しなければなりません。 |
4番目 |
経営事項審査請求 |
有効期間が途切れないようにするため毎年決算日から6ケ月以内に審査請求するべきです。審査請求後約1ケ月で結果通知書が届きます。 |
5番目 |
入札参加資格申請(指名願い) |
北海道の各自治体(各振興局や各市町村)に2年おきに入札業者である旨の届出をします。定期申請(2年おきに1月〜2月上旬)と随時申請があります。 |
6番目 |
入札 |
上記の全ての手続きを終えておいてはじめて入札に参加できます。入札価格や経営事項審査の結果などの資料を参考に受注業者が決まります。徐々に書類での申請から電子申請に変わってきています。 |
7番目 |
コリンズ登録 |
入札をして受注業者となった場合にコリンズ登録という手続きをしなければなりません。 |
入札参加資格申請(指名願い)
入札参加資格申請(指名願い)とは
入札参加資格申請とは公共工事の発注者となる各自治体(国や都道府県、市町村、独立行政法人)に入札をする前に入札に参加できる業者であることを認めてもらい入札参加資格事業者名簿に登録してもらう手続きです。
入札参加資格申請(指名願い)の申請先
公共工事の発注者となる各自治体(国や都道府県、市町村、独立行政法人)のそれぞれに申請しなければなりません。例えば石狩振興局に指名願いを提出し受理されたからといって札幌市や石狩市への指名願いが認められるわけではございません。石狩振興局での指名願いが認められれば北海道が発注者となる公共工事への入札参加が認められるにすぎません。札幌市や石狩市へもそれぞれ要求している方法により指名願いをして初めて指名願いが認められることになります。
入札参加資格申請(指名願い)の有効期間と申請時期
公共事業のうち建設工事の請負の指名願いの有効期間は通常2年間です。2年経過するごとに指名願いの更新申請をしなければ有効期間経過後無効となります。したがって途絶えないようにするには北海道の振興局や各市町村それぞれにに2年おきに更新申請しなければなりません。
申請時期は各自治体により違いはありますが道内の場合12月から3月にかけてです(定期申請)。
この時期をのがしても随時申請をすることにより途中参加ができる場合があります(随時申請)
基本的には2年おきの申請になりますので定期申請の時点では具体的に受けたい工事の受付をしていないのが通常で有り、あらかじめ公共工事を受注する可能性等を考慮して指名願いをしておくべきです。指名願いをしていなかったため受注しておくべきだったと後悔したり、逆にたくさんの自治体に指名願いをしていたが思ったほど公共工事を受注できなかったなど手間暇の割には利益が出ない場合もございます。
入札参加資格申請(指名願い)の申請時期 |
種類 |
内容 |
定期受付 |
新規の入札参加資格申請であっても更新期間と同じ期間内でしか認めない受付です。 |
随時受付 |
更新期間以外でも随時に申請が認められる形態。自治体によっては認めていないところもある。しかし指名願いが認められても有効期間は次の更新時期までになることに注意!例えば平成30年12月に随時申請で指名願いが認められても次の更新時期である平成31年1月には更新申請をしなければなりません。 |
追加受付 |
定期受付期間内に申請できなかったもののために一定の期間を定めて指名願いの申請を認める受付です。自治体によっては認めていないところもある。 |
入札参加資格申請(指名願い)の申請方法
発注先の自治体に書類を提出するか郵送で送るかパソコンのメールで送るか(電子申請)の方法などがあります。自治体によって申請方法に指定を設ける場合があります。これからは徐々に電子申請が主流になってくると思います。札幌市は電子申請でのみの受付となっています。
入札
入札の種類
入札資格参加申請をしていた都道府県や市町村で希望や条件に見合った工事の発注があれば入札することになります。
入札には下記表のとおり指名競争入札、一般競争入札、企画競争、見積合わせなどの方法があります。また随意契約の方法もあります。指名競争入札は談合による不正行為が問題になった関係でこの方法はあまり採用されていないようです。通常は指名競争入札の方法か随意契約の形態が採用されています。但し随意契約は不公平とならないよう競争がなく請負額も小さい工事に限定されなければなりません。
発注する自治体と受注する建設業者との入札種類 |
指名競争入札 |
発注先が指名した建設業者のみで行われる入札 |
一般競争入札 |
入札資格を持っている建設業者であれば制限なく参加できる入札 |
企画競争 |
特殊な技術力が要求される工事について建設業者の企画提案の内容も加味して行う入札 |
見積合わせ |
契約の金額が比較的低額な場合に行われる簡易的な入札 |
随意契約 |
入札をせずに発注する自治体と建設業者との合意でなされる請負契約 |
入札手続き
経審や入札参加資格申請をしていたとしても発注する役所が入札情報等を教えてくれたりするわけではありません。入札をしたい建設業者自らが主体的積極的に情報の収集手続き参加をしていかなければなりません。
一般競争入札手続きの流れ |
順番 |
手続き |
備考 |
1番目 |
入札情報の収集 |
インターネットなどで自社の業種や参加資格に適合する建設工事を探します。 |
2番目 |
入札資料の受取 |
発注する各自治体で配布 |
3番目 |
入札条件の検討 |
発注先の自治体の要求している仕様、要件、納期など細かい条件を検討して入札に参加できるか検討します。 |
4番目 |
入札説明会への出席 |
入札説明会がない場合もあります。 |
5番目 |
入札書類作成 |
電子入札の場合は必要情報の収集整理 |
6番目 |
入札 |
書類を提出する方法か、パソコンのメール機能と電子証明を用いた電子入札の方法があります。 |
7番目 |
開札 |
入札額と経審や入札参加資格申請で提出された資料などで審査し発注先が決定されます。入札日に改札される場合もあります。 |
8番目 |
契約締結 |
発注した自治体と受注した建設業者との間で契約書を作成します。 |
電子入札の普及
従来型の書類を提出して行う紙申請の他にインターネットのメール機能を利用した電子入札が徐々に普及してきています。都道府県により普及度合いは異なっています。電子申請以外は受け付けないという自治体も増えてきています。北海道でも札幌市は基本的には電子申請でないと受け付けてもらえません。
電子入札の設定の仕方について
電子入札では権限のない赤の他人が本人になり済ませて電子入札をすることを防止するために本人に違いないとの電子証明付きでの入札でなければ受け付けてくれません。書類に実印を押して印鑑登録証明書をつけるのと同じように、第3者機関に本人確認をしてもらうわけです。
この電子証明をしたうえでのインターネットでの入札は入札が可能となるまでの電子証明書(ICカード)の発行手続きやパソコンソフトの導入及び設定など準備が大変面倒でございます。
幣所では電子入札ができるようにするための準備手続きである電子証明書の取得及びパソコンソフトの導入・パソコンの設定を承っています。
コリンズ登録
コリンズ登録とは
コリンズ登録とは、国、独立行政法人等、都道府県、政令市、市区町村等の公共機関や、鉄道、電気、ガス等の公益民間企業が発注した請負金額500万円以上の公共工事の内容を、その工事を受注した企業が一般財団法人日本建設情報総合センターが運営するコリンズ・テクリスセンターに登録し、その登録された工事内容をコリンズ・テクリスセンターがデータベース化して、発注機関および受注企業へ情報提供しているものです。元請け企業のみが対象です。
発注機関が公共工事を発注するに当たりコリンズ・テクリスのデータベースを活用し、建設業者の工事実績・業務実績を確認するために用いられます。受注した工事について登録が遅れてしまうと場合によっては工事成績評定でマイナス評価を受ける場合もあり、契約後迅速に登録をすることが必須です。
コリンズ登録手続き
コリンズ登録は新規登録、工事受注時、竣工時、内容変更時に登録しなければならず、工事の請負額により手数料が違ってきます。手続きはインターネットで新規申し込み手続きをした後も、基本的には工事を受注するたびにインターネットでしなければなりません。
幣所ではコリンズの登録代行も承っております。
入札資格参加申請・入札手続き・コリンズ登録の業務料金
期間限定 低額料金サービスの内容 |
お客様に請求する幣所の報酬は全国の行政書士の平均報酬額を下回っています。 |
報酬後払い制ですので安心してご依頼ください。分割払いも応じていますので負担は少なくて済みます。(★1) |
1 業務依頼していただいた場合の相談料の無料化 |
2 石狩振興局内での移動の日当料金(出張代)の無料化 |
3 申請に必要な書類の取得についての取得代行報酬の無料化(例えば住民票代350円を負担していただければ取得代行報酬3000円はお客様に請求しません。) |
4 申請に費やした交通費・送料の5000円分まで無料のサービス |
(★1)国等に治める費用(実費)も原則後払いでかまいませんが登録免許税や印紙など金額が3万円を超える場合は前払いをお願いする場合がございます。
今申し込んでいただいた方はサービス期間終了後もサービス期間中の料金で承ります。
入札参加資格申請 料金表 |
申請等区分 |
国等に治める費用 |
弊所の報酬額(税込) |
合計額(税込) |
建設工事等入札参加資格申請
新規・更新(1自治体) |
α(★1)(★2) |
32,400円 |
32,400円+α |
建設工事等入札参加資格申請
新規・更新(2自治体目から) |
α(★1)(★2) |
21,600円 |
21,600円+α |
変更届 |
α(★3) |
21,600円 |
21,600円+α |
(★1)αは納税証明書、登記事項証明書代、各自治体で申請書類を綴じるフラットファイル代等
(★2)期間限定低額料金サービスの内容に従い石狩振興局内での出張費は無料ですがそれ以外の地域への出張は日当(半日は5,000円、1日は8,000円)、交通費(ガソリン代等実費)、及び宿泊代(1泊7,000円)を請求させていただきます。
(★3)αは登記事項証明書代等
入札手続き代行 料金表 |
申請等区分 |
国等に治める費用 |
弊所の報酬額(税込) |
合計額(税込) |
入札情報の収集(1自治体のみ) |
0円 |
3,240円/1自治体の1ケ月 |
3,240円/1自治体の1ケ月 |
入札情報の収集(2自治体目以降) |
0円 |
3,240円/1自治体の1ケ月 |
2,160円/2つ目以降の1自治体の1ケ月分 |
入札資料の代理受取(1回) |
0円 |
0円(★1) |
0円 |
入札説明会への代理出席(1回)(★2) |
α円(★3) |
5,400円 |
5,400円+α円 |
入札書類作成代行(1回) |
0円 |
10,800円 |
10,800円 |
入札への代理出席(1回)(★2) |
α円(★3) |
5,400円 |
5,400円+α円 |
開札への代理出席(1回)(★2) |
α円(★3) |
5,400円 |
5,400円+α円 |
契約の締結代理(1回)(★2) |
α円(★3) |
5,400円 |
5,400円+α円 |
電子入札準備(電子証明書(ICカード)取得・ソフトの導入・パソコンの設定) |
β円 (★4) |
32,400円 |
32,400円 +β円 |
(★1) 経営状況分析申請、経審、入札参加資格申請のいずれかを申し込んでいただいている方は期間限定低額料金サービスの内容に従い報酬無料で承ります。
(★2)自治体によっては代理出席を認めない場合がございます。
(★3)期間限定低額料金サービスの内容に従い石狩振興局内での出張は無料ですがそれ以外の地域への出張は日当(半日は5,000円、1日は8,000円)、交通費(ガソリン代等実費)、及び宿泊代(1泊7,000円)を請求させていただきます。
(★4)βは電子証明書(ICカード)代2〜4万円、カードリーダー代6,000円〜10,000円などです。
コリンズ登録手続き代行料金 |
申請等区分 |
受注額 |
国等に治める費用 |
弊所の報酬額(税込) |
合計額(税込) |
コリンズ初期登録 |
|
0円 |
21,600円 |
21,600円 |
工事受注時登録 |
5,000万円以上 |
9,288円 |
10,800円 |
20,088円 |
工事受注時登録 |
2,500万円以上5,000万円未満 |
8,434円 |
10,800円 |
19,234円 |
工事受注時登録 |
500万円以上2,500万円未満 |
2,725円 |
10,800円 |
13,525円 |
工事竣工時登録 |
5,000万円以上 |
9,288円 |
10,800円 |
20,088円 |
工事竣工時登録 |
2,500万円以上5,000万円未満 |
8,434円 |
10,800円 |
19,234円 |
工事竣工時登録 |
500万円以上2,500万円未満 |
2,725円 |
10,800円 |
13,525円 |
訂正登録 |
2,500万円以上 |
3,024円 |
6,480円 |
9,504円 |
訂正登録 |
500万円以上2,500万円未満 |
2,052円 |
6,480円 |
8,532円 |
地域密着型サービスの内容 |
ご相談・書類の授受は当事務所以外でも、お客様の希望する場所(建設業者様の営業所・現場)へ無料でお伺いします。 |
業務時間は毎日9時から21時まで年中無休 |
平日夜、土日祝日もご相談(事前予約制)に応じます。 |
役所への書類提出期限が近くなった場合にご連絡いたします。 |
ご希望があれば税理士・司法書士・社労士の紹介・取次をしますので専門家を探す手間が省けます。 |